犬の椎間板ヘルニアは、さまざまな姿勢や動きを支える椎間板への負担が大きくなったときに、椎間板が損傷して起こる病気です。放っておくと、神経麻痺(マヒ)が起こり半身不随になる恐れがあります。
発作は脳の異常な電気的な放電によって起こる一時的な脳の障害で、感覚、行動、記憶や意識が変化します。筋肉の収縮が続いたり、繰り返し起こる痙攣は発作の1つの型です。 てんかんは発作が反復して起こる脳の病気なのです。
脳の中の脳室に液体(脳脊髄液)が病的に多く存在し、脳室が拡張する状態で先天性と後天性があり、犬や猫で比較的よく見られる病気です。
検査方法・エコー、X線、CT、MRIの検査によって脳室内の液体を調べます。
重度の水頭症はX線ですりガラス様の所見、泉門が開孔している場合などはエコーによる診断も可能なことがあります。
CTでは脳内の側脳室、他の脳室、くも膜嚢胞などの形や大きさが描出されます。
またMRIによる検査では脳の状態、各脳室の大きさや形、小脳大脳の圧迫の様子がより細かく見ることができます。
脊髄内の血管がつまっておこると考えられている急性の病気です。
頚部と腰部に多く見られます。
検査方法・神経学的検査に基づいてMRI撮影を行い、他の脊髄疾患(椎間板椎体炎、脊髄軟化症、脊髄空洞症など)と鑑別します。
椎間板ヘルニアの犬の3~6%に発生し、脊髄神経が軟化(融解)する病気です。進行する病気なので後肢の麻痺から2、3日で急に悪化して呼吸不全を起こし死に至ります。
検査方法・神経学的な検査により、椎間板ヘルニアの場所を調べます。
全身状態が悪かったり、症状の進行や反射の低下などの疑いがあったりする場合はMRI検査で脊髄神経を評価して総合的に診断する必要があります。